(きょうはながいよー)クレヨンマジック 舟崎克彦さん著

雨の日、たいくつでしようがないときには、どうしよう。
いいことをおしえてあげましょうか。
まず、かみきれと、えんぴつをよういしてごらんなさい。
それに、こんなおまじないをかくのです。
「オモテサンドウィッチをひとつ」とね。
そしたら、かみきれをたたんで、ひこうきをつくって、めをつぶって、
まどから、えいっと、そとになげるのです。なにがおこるかって?
そのふしぎなおはなしが、この本にくわしくかいてあります。

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クレヨンマジック(作/舟崎克彦さん 絵/藤田美紀子さん)

わたしに語りかけてくるこの本に出逢ったのは、小学生の頃で、
雨の日がくるのを待って、『オモテサンドウィチをひとつ』
この本のとおりに、おまじないを書いた紙飛行機を飛ばしました。

この本のとおりだと、コトンと郵便受けにクレヨンが届いて、目を閉じて数を数えると
巨大なクレヨンたちがいる不思議な宮殿にいけるのですが、

・・・わたしのおまじないはきかず、うちの郵便受けにはクレヨンが届きませんでした。

何か間違えたかな?と 何度おまじないを書き直しても、
いくら紙飛行機を飛ばしても、やっぱりクレヨンは届かなくて、
すごくガッカリ&モヤモヤした気持ちで、この本を図書室に返しました。

大人になって、この本をもう一度読もうと思ったのは今から3年ぐらい前で、
この本の不思議な魅力が、記憶のどこかにずっと残っていたんだろうな・・・。

残念ながらもう絶版のようで入手するのは困難な本ですが、
大人になってはじめて気づいた“あとがき”が本当に素敵で、
この“あとがき”を読みたいがために、
ちょっと離れた図書館まで今日も通ってしまいました。

この作品を初めて雑誌に発表したとき、著者の舟崎克彦さんのもとには、
たくさんの読者から手紙が届いたそうです。
その内容のほとんどは『この本のとおりにおまじないをやってみたけれど、
ちっともそのとおりにならないじゃないか。どうしてくれる』っていうものだったそうです。
“あとがき”には、そんな読者への舟崎さんのメッセージが綴られているのですが、
こんな言葉です。

『この話のようにうまくいくケースはめったになくて、ぼくでさえ、それから同じことを
五十三回やっていますが二度とふたたびクレヨンマジックにかからないのです。
ダメでもともと、と思う人はためしてください。でも、ダメでもいいじゃありませんか。
何かこの世ならぬことが起こるにちがいないと期待する時を持てる人は、
それだけでしあわせなんです。
おしなべて夢というものはそこからはじまるものですし、
夢を持てぬ人は人生によりよい明日をつくれぬ人にちがいないのです。
五十四回目にはきっと、うまくいきますよ』

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なんとか復刊してもらえないかな・・・。
誰か読んだことがあって、同じ気持ちのかた、もしいたら、ココから復刊リクエストよろしくです。
http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=27155
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by sakura-leon | 2012-08-16 00:51  

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